ガラスコーティング に朗報、プロ用ツールの効果がスゴい! 1/2

コーティング

コンシューマーでも買える、 ガラスコーティング プロ用ツールの凄さを体験、納得の仕上りに感動!

梅雨時期になると、 ガラスコーティング や フロントガラス の下地処理などの記事を目にすることが多いのですが、CARDE編集部では少し視点を変えて、近年カーディテイリングの世界でプロ用ツールを使うコンシューマが増えてきていることに着目。独自の目線とレビューで、下地処理 や ガラスコーティング の 市販品 と プロ用品 の比較を行ってみた。

ガラスコーティング 下地処理の結果報告

まず、結果から

下地処理剤には大きな違いが見られた

プロ用品
荒作業でも、ガラスにこびりついたほとんどのうろこが落ちていた。仕上げ用の下地処理を、もう一度実施すればうろこは完璧に削除できる状態まで復元できている。
市販品
うろこがかなり残ってしまっている状態を確認。市販品の研磨剤は、下地処理を手作業で行うことを想定して設計されているためか?プロ用品と異なりマイルドな設計のようだ。

では、その作業工程を追ってみよう。

施工前の状態

今回、レビューに使用した車両は、2008年製造のステーションワゴン。既に15年近く走行している車両だけあって、写真を見て判るように、かなりの水垢、うろこが蓄積しているようで、フロントガラスの状態は最悪だった。

恐らく、下地処理や撥水コーティングなどを何とかしたいと考えているユーザーの大半は、納車から5年以上経過している車両なのじゃないだろうか。 そう言うユーザーのために、今回のテーマ「市販品 VS プロ用品」のレビューは、今後の参考になるのではないかと思う。

下地処理、その前に・・・マスキング処理と、うろこができる理由など

マスキング処理はしないとダメだよね。
ってことで、リピート率97.9%、年間500台以上の車を施工する匠! ZEEK 代表 長南さんにお手伝いいただきました。

「ちなみに、なんで水垢、うろこができるか?知ってる?」と匠の長南さん。
いきなりの質問で「クルマに水が付いたまま放置しているからでしょ?」と編集部。
「正しいけど正解じゃないよ」「まず敵(水垢、うろこ)を討つには、敵を知ることからはじめよう」と、言うことで、早速、教えていただきました。

まず、水道水や工業用水、雨水に含まれるカルシウム、ミネラル成分が、フロントガラス(二酸化ケイ素)と結合しちゃうことで、「水垢→うろこ」になっていまうとのこと。
違った言い方をすると、カルシウムが鍾乳洞のようにガラス面に堆積していくようなイメージ。
ちなみに、一番堆積してしまうパターンは、洗車機、洗車場で洗車した後、吹き上げしないで放置するか、走って乾かそうとするケース。

実は、洗車機等で使われている工業用水は、水道水と比べてカルシウムの濃度は「2.5倍」マグネシウムの濃度に至っては「6倍」にもなる。
そう言った背景もあり、工業用水で洗車したまま放置すると、鍾乳洞のようにガラス面に堆積されていくことになるとのこと。
そんな風に考えたことないなぁと、そう言う車両のオーナーも、洗車後拭き取らずに乾かす派だったのです。
そりゃあ、堆積しちゃうよねって。

と教えてもらっている間に、マスキング完了です!

今回は、左右に分けて比較できるように、
左側:プロ用品
右側:市販品
と分けてもらいました。

下地処理開始

下処理剤(研磨剤)には、水性、中性、などがあるとのこと。


今回使用するのは、市販品の水性研磨剤(右)と、プロ用水性研磨剤 Revolution-31【リアルテックサービス株式会社】(左)を使用しました。
尚、作業は効率を考えて「オービタルタイプのエアサンダー」を活用し、施工の均一化と時間短縮をはかります。

プロ用品 全体的に霧吹きを使ってガラスを湿らせ、エアサンダーで全体的に研磨。研磨時間は左右共に一分間でその効果を検証します。

市販品 プロ用品と同様に、全体的に霧吹きを使ってガラスを湿らせ、エアサンダーで全体的に研磨します。ただ、匠曰く「市販品は、やはりマイルドな使用感で、プロ用の研磨剤の方が、水垢やうろこに噛みこんでいる感じが伝わってくると。」やはり、プロ用品は効果も高いが、その分力加減が重要で、やり過ぎるとガラス面を痛めることになるようだ。

下地処理完了

さて、仕上り結果をもう一度見てみよう。結果は明らか!プロ用品の水垢やうろこはほぼ取れている状態だったが、市販品には残りが見つかった。

プロ用品
荒作業でも、ガラスにこびりついたほとんどのうろこが落ちていた。仕上げ用の下地処理を、もう一度実施すればうろこは完璧に削除できる状態まで復元できている。
市販品
うろこがかなり残ってしまっている状態を確認。市販品の研磨剤は、下地処理を手作業で行うことを想定して設計されているためか?プロ用品と異なりマイルドな設計のようだ。

下地処理剤のレビュー結果

やはり!水垢やうろこを確実に落とすには、プロ用品を使った方が良さそうだ。
ちなみに、今回使用した商品はこちら

GUARDIAN Revolution 水性研磨剤 Rev.31
リアルテックサービス株式会社
内容量 200g

Rev.31水性研磨剤は、従来の塗装研磨剤に多く使用される「酸化アルミナ」ではなくガラス研磨に使用される「セリウム」を主体とする研磨剤です。完全水性としたことで、一般的研磨剤に含まれる「油脂」成分が一切なくクリアに研磨する事が可能です。

CARDE編集部

90年代前半から東京都下でショップを営むプロディテイラーと元業界紙記者のコンビ。“現場のリアルな視点”と“客観的な情報編集力”でカーユーザー第一の情報をお届...

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