【のんちゃんRエッセイvol.06】止まらないラッピング欲! 無事セカンドカーへも伝染

のんちゃんR
PPF・ラッピング

彩鮮やかなフィルムで愛車を思いのままに装飾できるカーラッピング。国内でも一定の普及を見せる一方、高い施工価格などを一因にカーオーナー目線では特殊なサービスと映る側面も。
ラッピング施工した日産・GT-R(R35)で個性豊かなカーライフを楽しむ「のんちゃんR」さんに、一女性カーオーナーとしてその魅力を語っていただいている本連載。今回は、GT-Rでは飽き足らずフルラッピングしてしまったセカンドカーのBMW523iのお話。同じラッピングでもGT-Rとは異なり、遊び心を入れつつも上品なデザインに仕上がりました。

悩めるのも楽しさの1つ? 多彩な「緑」のフィルム

クルマ大好き女子R35 GT-Rオーナーの、のんちゃんRです♪
前回の記事(【のんちゃんRエッセイvol.04】“愛車自慢”特等席への近道? “個性力”高いデザインラッピング)でピンクラッピングの日産・GT-R(R35)をジャパンモビリティショーに展示したお話をしましたが、ラッピング好きの私の熱は冷めず、むしろ加熱する一方(笑)。実はGT-Rへの再施工と同じ頃、私のもう1台の愛車のBMW・523iにもラッピングすることにしました。

523iは普段の買い物や友達とのお出かけなどに使っているいわば私の足グルマで、これに乗る前まではセカンドカーとして軽バンに乗っていました。2年ほど前、定年を迎えた親戚が不要になるとのことで、丁寧に乗られていて状態が良く内外装もとてもキレイだったので、この縁に感謝してありがたくいただいたのです。
シルバーのボディーカラーも乗ったことがなかったので気に入っていましたが、GT-Rのラッピング施工期間中に乗ることも増え、「これもフルラッピングしてみたいな…」という欲がふつふつと湧き出てきました。

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    元はシルバーの523i

そして、今回はインスタグラムやホームページなどを見て新規のお店を探してみることに。価格や技術などを吟味していたところ、私のようなピンクのGT-Rを施工しているお店を発見。埼玉県戸田市下戸田にあるラッピング・コーティング専門店「REBORN(リボーン)」です。早速インスタグラムで連絡してみたところすぐに返信があり、フィルムなどを実際に見ながらイメージを掴みたかったので直接お店に行ってみることにしました。

お店のホームページには、「一般整備、鈑金・塗装、カスタム整備」と書いてあり、ラッピング屋さんなのに整備?!と思いつつ事務所に案内していただき、担当の林さん・社長の鈴木さんの2人と早速ラッピングの方針を相談。私の思いは「BMWをカッコ良くしたい、けどただ貼るだけじゃなくちょっぴり遊び心も欲しい」というもので、こんなざっくりな野望でも優しく相談に乗ってくれました(笑)。

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    東京からも程近い埼玉県戸田市のリボーン

リボーンでは、ラッピングフィルムと一言にいってもエイブリィ・デニソンやオラフォル、3MやRWFなどなど色々なメーカー・ブランド品を取り揃えています。この中からフィルム色見本を見ながらイメージを膨らませていきました。色見本帳をパラパラと眺めつつ、
大好きなピンクにしたいけれどもピンクはGT-Rに施工してある…、全然違う雰囲気にしたいから明るい色よりは暗めの色にするか、BMWの5シリーズだから高級感や重厚感も欲しいな…、そういえばBMWのアルピナの色ってキレイだよなぁ、アルピナブルーやアルピナグリーンは渋くてとても品がある…、などなどと頭を巡り巡る思惑。
そして最終的には、
どっちも素敵だけどここはピンクの反対色であるし、アルピナの中でも少ないグリーンにしよう!
と、メーカー問わず緑色のフィルムだけを集めてアルピナグリーンに近い色を厳選することにしました。

緑だけでもこんなにある!となかなかに悩んだけれども、深い艶があってラメのきれいなカラーリングのエイブリィ・デニソンのフィルムに決定! あくまでもアルピナではないけど、アルピナはカッコよくて憧れのブランドなので「なんかアルピナっぽさも欲しい」と追加オーダーを入れさせていただきました(笑)。

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    同じ色でもメーカーや製品によって明度や色彩、質感が微妙に異なるフィルム

派手だけじゃなく上品さを引き立たせるラッピング術

打ち合わせ時、リボーンの看板で気になった整備の話も聞いてみたら、なんと整備士が在籍しているとのこと。また同社自体は分解整備の認証工場ではないものの、認証工場と提携して整備や修理、車検(持ち込み車検)なども受け付けていて、ラッピングやコーティングだけに限らずクルマのことなら任せられるプロ集団なんだなと安心しました。ラッピング施工されるスタッフも6人と多く在籍しています。

この「整備などにも精通している」という点、ラッピング施工だけでもプラスな部分もあるようです。整備士ならではの専門知識の多さからメーカーや車種ごとの特性・構造の違いなどに配慮したり、施工時に車種・施工内容によってミラーやドアハンドル、ヘッドライトやバンパーといったパーツを外してから貼るので仕上がりの綺麗さには自信があると、頼もしいことを話してくれました。
また気になるお値段も、「確かな技術で安く」を心掛けているとのことで、価格自体も相場的に決して高くない水準。またホームページにプライス表が分かりやすく記載してあるなど明朗会計なところも信頼できるお店だなと感じました。「ラッピングが身近な存在になってほしい」「若い人をはじめ様々な人にラッピングの良さを知ってもらいたい」という思いから高品質・低価格を心掛けているそうです。
愛車を預けるお店自体の信頼性もこそっと探りつつ、肝心のフィルムとデザインを決定し、改めて施工を正式に依頼。施工してもらっている間は代車も借りられ、1週間ちょっと完成を待ちに待っていました。

そして、完成の連絡が来るとすぐさまお店へ。いつもとても楽しみで仕方ないのがこの仕上がった愛車との対面の瞬間です!
完成したアルピナグリーン風523iは、「ラッピングだけでここまで変わるの?!」というくらい高級感が出て「まさにアルピナ」!! 悩みに悩んだメインのグリーンカラーは、見る角度や天候、昼か夜かなどで様々なカラーリングを見せてくれる偏向性塗料(有名なのだとマジョーラカラー)のようなとっても美しいフィルムで、車両フルサイズで見ると小さな見本帳で見た時よりも渋く深く、そして綺麗な印象でした。

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    品格が上がった523i!

この綺麗なグリーンをベースに、ミラーやルーフ、窓枠のモールなどはグロスブラックにして全体的に引き締めるようなデザインに。そして極め付けは、このクルマを象徴するエンブレム! そうこの子はALPINAじゃなく、のんちゃんのクルマということで「NONPINA(のんぴな)」なのです! 書体も本家ALPINAに寄せてもらい、こんなシャレを効かせたものまで快く制作してくれたリボーンさんの懐の大きさに感謝です。

フルラッピングによるイメージチェンジを過去に2度体験した私ですが、やっぱりビフォーアフターの変化の大きさに“慣れる”ことはなく、今回も仕上がり車両を目の前にしてとても興奮。普通の523iからアルピナになって数百万価値が上がったような(笑)、ここまで変わると新しい車に乗り換えたような気持ちです。
パッと見の全体の印象もさることながら、バンパーやライト類、アウターハンドルなど細かな部分を見てみても、各パーツを外してから貼ってくれたのでそれぞれ内側まで丁寧に織り込まれており、まさに塗装のような仕上がり。ピンクRに比べたらあまり目立たなかった私の523iですが、フルラッピングをしてからYouTubeや雑誌などから声をかけていただきメディア露出も増え、イベントに展示させていただくこともありました。

  • のんちゃんR
    セカンドカーだったのにイベントにもお呼ばれ!

ピンクRのようにベース車が派手でもなければ「好きな色!」というわけでもなかった今回の523iフルラッピング。でも終えてみると、ピンクRの時と同じぐらい「ラッピングするだけでこんなに楽しいことが待っていたなんて」と私自身ものすごく満足していますし、その反響にも驚くばかりです。
定年を迎えた親戚が売るかどうか困っていた状況なのに、ここまで日の目を見ることができてNONPINAも喜んでいるはず!(笑)。ただ単に楽しいだけでなく、クルマを蘇らせてもくれるラッピングの魅力に出会えたNONPINAフルラッピングでした。

523iのラッピングの模様は動画にもしていますのでぜひコチラもご覧ください!

のんちゃんR

カーラッピングで唯一無二のスタイルに仕上げたGT-R(R35)とのカーライフを満喫するクルマ好き女性。マツダ・オートザムAZ-1やBMW・523iなどの愛車...

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