【イベントレポ】希少車やEV、美装技術がお台場に集結…TSD2022

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日本スーパーカー協会(JSA、須山泰宏代表、東京都港区)は10月8〜10日、お台場エリアで「TOKYO SUPERCAR DAY 2022(トーキョースーパーカーデイ、TSD)」を開催しました。シンボルプロムナード公園を中心にフジテレビ本社前広場やシーサイドエリアのデッキなど広範囲に、新旧のスーパーカーから旧車、カスタム車、EVまで多彩なクルマが集結。展示車両1台1台が放つ“クルマの美しさ”が、カーオーナーやクルマ好きはもとよりクルマに詳しくない人も引き寄せていました。

  • TOKYO SUPERCAR DAY2022(お台場)会場

2017年に設立した同協会(15年発足の全日本スーパーカー連絡会が前身)は、実際のスーパーカーオーナーらの協力のもと、日本におけるスーパーカー文化の発展を目指してイベントやメディア露出を通年で実施。全国各地で様々な催しを実施する中、同協会が「スーパーカーの日」と制定した11月1日付近の秋口には、毎年総本山的なイベントとしてTSDを開催しており、2019年のTSDでは日本が世界に誇る東京モーターショーとのコラボ企画として実施しています。

ちなみに「スーパーカーの日(11月1日)」は、パフォーマンス(性能)、スタイル(デザイン)、エモーション(気持ち)の“3つがナンバー1”というのが由来。実際今年のTSDでも、会場付近のショッピングモールから出てきた恐らくイベント自体を知らなかったであろうデート中のカップルなどから挙がる「スーパーカーだ、スゴい」といった声も頻繁に耳にき、”クルマ離れ”が叫ばれる今日でも、クルマの魅力が心を惹きつけるものであることを改めて感じさせてくれる3日間となりました。

  • TSD2022を彩った名車の数々

美しさ際立たせるディテイリング 

素のままでも美しい車両の数々ですが、一層の輝きを添えていたのがディテイリング関連のサービス、アイテムです。

今年TSD初出展となった「KAMIKAZE COLLECTION(カミカゼコレクション)」は、そんなディテイリングを象徴するブランドの1つ。同社は、コーティング剤や磨きの資機材、磨き方など独自のメソッドを開発した森田海代表が立ち上げたブランドで、海外プロディテイラーからも支持されており、2020年からはプロ向けに加えて国内一般ユーザー向けのアイテム販売も本格化、洗車好きの間で人気を誇っています。TSDのブースには、同社の磨き品質を体現した美麗に磨き上げられたフェラーリ・812スーパーファストを展示。ペイントプロテクションフィルム(PPF)やラッピングなども普及しつつある中、「隅々の細部までキレイにする」という原点的な意味でのディテイリングを追求しているブランドの1つといえるでしょう。

  • カミカゼコレクションのブース

また会場内では鮮やかな「カーラッピング」で個性をまとった展示車両も。一目で純正色とは異なる印象をもたらすカラーデザインは、ただでさえ存在感抜群のスーパーカーの造形美を一層際立たせており、会場内でも大きなインパクトを放っていました。

  • 名車の個性を一層引き立てるカーラッピング

◆今年はテスラに脚光

TSDでは車両展示以外にも様々な催しが企画されており、サウンドパフォーマンスというスーパーカーのエキゾーストノートを堪能できるイベントも。そんなクルマの古典的な魅力の一方で、今年のTSD会場で大きな存在感を示していたのがEVのテスラです。

今回のTSDでは、会場内でテスラのオーナーズイベント「テスラオーナーズ・スーパーサミット2022」が併催され、国内で納車が始まったばかりのモデルYを含め3日間で延べ130台程のテスラ車両が集結。車両展示のほかトークショーやパネル展なども実施され、EVという次世代のクルマの魅力が存分に発信されました。そして、テスラをより個性的、快適にするサービス、アイテムとして多彩なディテイリング関連のアイテム・ショップもブース展示。内外装ともにハイクオリティーなアイテムが並びました。

テスラオーナーズ・スーパーサミットの発起人でもあるクリンテックサービスは、名古屋で運営するディテイリングショップ「ポリッシュガレージ」ブースを展示。自身もオーナーである國本代表は、いわゆるディーラーオプションがなく“自分仕様化”が限られているテスラにおいて、ラッピングなどを用いたテスラカスタムを従来から提案しており、ブースでは、外観に個性を演出するラッピングをはじめ、紫外線・熱遮断を図るコボテクト社の高性能カーフィルムや飛び石保護用のウインドウプロテクションフィルムを実車とともにPR。コロナ禍時代に頼もしい内装用抗菌コーティング「光触媒J-チタン HiKARi(ヒカリ)」も含め幅広いディテイリングアイテムを提案していました。

  • ポリッシュガレージのブース

またその隣には、テスラ専用内装サービス「T-ART」のブースも。こちらは大阪のディテイリングショップ「カーメイクアートプロ」が展開する自社オリジナルサービスで、シートや内装の張替、フロアマット製作など熟練の職人技によるオーダーメイドは“世界に1台だけのテスラ”を作れるとして強いこだわりを持つオーナーから人気を博しています。オーダーメイドより手軽に車内の雰囲気を一新できる専用シートカバーやフロアマットなどの製品販売もしており、内装仕様の種類も限定されているテスラ車両において、“自分仕様化”を実現するアイテムは、オーナーらから注目を集めていました。

  • テスラ専用の内装サービスT-ARTのブース

そして、会場全体にも大きなインパクトを与えていたのが、例年TSDに協力参画している東京都江戸川区のディテイリングショップ「アクティブガレージ」のブースです。テスラやスーパーカーのオーナーなど富裕層顧客が多い同社は、毎回希少な車両とともにTSDを盛り上げており、今年はヒップホップアーティストSHO氏のフルラッピングしたテスラ・モデル3を展示。SHO氏自身のライブとともに会場に輝きを添えました。
外観のフルラッピングに加え、フロントウインドウにはブレインテック社の人気フィルムシリーズ「ピュアゴースト」も施工済み。ブースでは、メーカーによる合法的なカーフィルム施工の推進活動「リーガルゴーストショップ」のPRも行われ、各施工サービスの品質はもとより、法的な観点も含めてクルマ1台をどう仕上げるかという阿部氏のこだわりが詰まった展示ブースとなっていました。

  • 往年の名車に劣らない輝きを放つゴールドテスラ(アクティブガレージブース)

こうしたディテイリングの老舗ブランド・ショップがスーパーカーの魅力を際立たせる中、今年5月に設立したばかりの新たな企業の姿も。東京足立区のMARSCREW(マーズクルー)では、テスラ専用のコーティングやカーフィルムの施工、販売を手掛けるほか、出張クリーニングやロードサービス、テスラ車両の代車手配など、幅広いテスラライフのサポートを提供。カーフィルムでは、テスラ車両のルーフウインドウを1枚貼りできる専用カーフィルム(従来品のロール幅では1枚貼りができなかったという)をフィルムメーカーとともに独自開発。今後販売を本格化していくそうです。

  • マーズクルーのブース

「スーパーカー」というと、少なくとも少年期からクルマ好きの端くれだった筆者は、8気筒以上のガソリンエンジンを積んだ希少なハイエンドカーをイメージしてしまう部分があります。一方で冒頭の「スーパーカーの日」の由来にちなむと、EV特有の圧倒的な加速性能というパフォーマンス、グリルレスのフロントフェイスや大型液晶搭載の内装に見られるデザインの先進性、ガジェット好きなどを惹きつけてやまないエモさと、テスラも3要素において他にないという点でスーパーカーと解釈できそうです。

そして厳密な職業定義のないディテイリングも、古典的な磨きやスモーク一辺倒のカーフィルムから時代は移ろい、PPFやラッピングなども含有した複合的サービスとして解釈される側面も。古典的なエキゾチックカーから最新EVまで古今東西のクルマに触れられたTSD2022会場で、改めて進化し続けているクルマやディテイリングの魅力を感じました。

  • TSDに彩を添えた多数のテスラ車両

CARDE編集部

90年代前半から東京都下でショップを営むプロディテイラーと元業界紙記者のコンビ。“現場のリアルな視点”と“客観的な情報編集力”でカーユーザー第一の情報をお届...

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