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【イベントレポ】ワイスピ俳優に2000台超のカスタムカー…日本初FUELFEST

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世界最大級のカーフェス「FUELFEST(フューエルフェスト、主催:Kamiawa Japan)」が8月11日、日本で初めて富士スピードウェイで開催されました。映画「ワイルドスピード」シリーズのハリウッド俳優が来日したり、圧倒的な台数のカスタムカーが集結するなど、クルマの魅力とクルマ好きの熱気に包まれた会場。カスタムカーに彩りを添えるディテイリング関連のブースも並び、クルマ好きの記憶に刻まれる1日となりました。

フューエルフェストとは? 

フューエルフェストは、非営利災害支援団体「Reach Out World Wide(ROWW、リーチ・アウト・ワールドワイド」の活動支援を目的に発足したカーフェスです。ROWWは、映画「ワイルドスピード」シリーズに主演していた故ポール・ウォーカー氏が2010年のハイチ地震後に設立。13年の同氏の事故死以後も組織・活動は引き継がれ、現在は実弟のコディ・ウォーカー氏がCEOに在任。ROWWへの寄付金額は累計16万USドルに上っており、「フューエルフェスト」もROWWの活動を支えるチャリティーイベントの1つとして2019年3月にロサンゼルス・アナハイムで第1回が開催されました。

日本初開催となった今回の「フューエルフェストジャパン」では、そのコディ・ウォーカー氏と、ワイルドスピードの人気俳優の1人サン・カン氏が来日。同じく来日予定だったタイリース・ギブソン氏(役名:ローマン・ピアース)は残念ながら新型コロナの影響で急遽来日キャンセルとなりましたが、クルマ好きのバイブルとも呼ぶべきワイルドスピードのキーパーソン来場に会場は終始ファンの歓声に包まれました。

  • ファンが求めるサインや撮影に笑顔で応えるコディ・ウォーカーとサン・カン
  • シリーズの垣根を超えて集結したワイルドスピード劇中車(レプリカ含む)

またハリウッド俳優のみならず、歴代ワイルドスピードシリーズで活躍したカスタムカーも展示。シリーズ1作目の公開から20年以上を経た今なお色褪せることない妖艶な映画車両に加え、富士スピードウェイ中に集結した2000台超のカスタムカーの姿は圧巻で、映画を彷彿とさせるドラッグレースや走行会、1000台参加のパレードランなど各種コンテンツを通じ、走る・見るの両参加者ともに五感でクルマの魅力を堪能できるイベントとなりました。

  • 多彩なカスタムカーや催しの様子

カスタムの世界で存在感高まるPPF・ラッピング

イベント名の通り音、匂い、熱気とガソリン車の魅力が充満した会場。その中にはド派手なカスタムパーツのみならずディテイリング関連の企業もブース出展しており、古典的なクルマ好きの間でもディテイリングへの関心が高まっている様子が垣間見えました。
中でもカスタムとの親和性が高く、会場内でも目についたのがPPF・ラッピング関連のブースです。

米国フューエルフェスタの出展経験(現地法人)から日本でも出展したという「STEK(エステック)」は、カラー・柄付きタイプで近年拡大中のPPFブランド。従来PPFではクリア(透明)もしくはマット(艶消し)が主流でしたが、同社の多彩かつ高いデザイン性のPPFラインナップは、ラッピング(カラーチェンジ)とPPF(飛び石からの保護)の両機能を持ち合わせるとして、クルマ好きにとって外せない「カーボン調」を中心に高い人気を誇っています。

同じくカラー・柄付きPPFを強みとする「DIAMONDSWELL(ダイヤモンドスウェル)」のブースには、フルラッピング&PPFを施したデザイン性抜群なデモカー(BMW i8)を展示。艶消しのハードな質感を再現するハードロックライナーを施工したラム・バンとあわせ、カスタムにおけるPPF・ラッピングの可能性を存分に示していました。

  • エステックのブース

こうしたフィルムサプライヤーのみならず、ラッピングなどを得意とする施工ショップも出展。
カスタムカーの入庫車両も多いという埼玉県の新興ショップ「JOKER(ジョーカー)」(草加市)や、老舗ディテイリンググループ「カービューティープロ」ファミリーの「REGOLITH(レゴリス)」(千葉県船橋市/東京都世田谷区)は、自社で綺麗に施工したラッピング車両を展示。特にデザイン変更を第一の目的としたカスタムカーオーナーの場合、ボディ保護の機能は劣るものの施工相場がPPFより安価なラッピングを選択し、比較的短期間で剥がしたり貼り替えたりするケースも多いそうで、ラッピングを活用したドレスアップは多くのカスタムカーファンの関心を引き寄せていました。

  • ジョーカーのブース

いつの時代も普遍なクルマ好きの熱量

PPFのように先端技術の素材を用いて進化し続けるディテイリングサービス。一方で、進化しつつも普遍的な魅力を放つサービスも。

埼玉県川口市にあるディテイリングショップ「COAZ(コアーズ)」が展示したのは、洗車をサポートする自社オリジナルのカーケア用品。「未然に汚れや傷を防ぐコーティングやPPFも進化しつつあるが、“汚れたら拭き取る”という基本的な手法が実は綺麗を長く保つ秘訣」として、アパレルブランド「CVTVLIST(カタリスト)」とコラボした独自の世界観とともに、いつの時代もクルマ好きと切り離せない「洗車」の魅力を再発信。
また、会場内にはそんな洗車に欠かせないマイクロファイバー専門企業のブースも。マイクロファイバーを独自に企画製造・販売するアプローチ(さいたま市)のブースには、用途に応じて緻密に設計製造され、かつリーズナブルなマイクロファイバーがズラリ。洗車にこだわる人も多いであろう来場者の視線を集めていました。
このほか、ディテイリング商社アスナルのブースではカリフォルニア発の老舗カーケアブランド「グラニタイズ」製品を展示。カーケア用品に加え、ミニカーなどの自動車関連雑貨などクルマ好き垂涎の懐かしグッズの物販も行っていました。

  • コアーズのブース

世界的なカスタムカーやスーパーカー、ハリウッド俳優から、身近な洗車用品や懐かしの自動車雑貨まで、クルマの魅力を再認識させてくれるアイテム/コンテンツに満ちたフューエルフェストジャパン。
フューエルの匂いとエキゾーストノートに満ち溢れた会場は、普遍的なクルマのカッコよさ・楽しさを感じられるクラシックな空気感に包まれており、EV普及期の今日だからこそ、なおのことその空気感が魅力的に感じる1日でした。

CARDE編集部

90年代前半から東京都下でショップを営むプロディテイラーと元業界紙記者のコンビ。“現場のリアルな視点”と“客観的な情報編集力”でカーユーザー第一の情報をお届...

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