【のんちゃんRエッセイ・番外編】大阪でプロの“コアな世界”に触れてきました!…自動車美装ビジネスフェア
鈑金塗装業界の専門誌「ボデーショップレポート(BSR)」を発行するプロトリオスは2月2・3日の2日間、大阪で事業者向け展示会「自動車美装ビジネスフェア」を初めて開催しました。鈑金塗装や施工ショップなどの事業者を対象に、ディテイリングサービスをはじめとした幅広い「自動車の美装に関するビジネス」の情報・商材が一堂に集結。当メディアを運営するCARDEでも、事業者専用ECサイト「CARDEマーケットプレイス」として出展しました。
そしてそのCARDEブースに「のんちゃんR」さんに助っ人に来ていただきました。クルマ関係のイベントに携わったりラッピングなどを楽しむのんちゃんRさん。ですが「プロの展示会」には、また別の熱気や奥深さがあったようです。
こんにちは。前回、ピンクにラッピングしたR35(記事:【のんちゃんRエッセイvol.02】劣化の実態? 7年貼ったラッピングはこうなった!)を紹介させていただいたのんちゃんRです。
CARDEさんにお誘いいただき、2月2・3日の2日間、「自動車美装ビジネスフェア in 大阪」に行ってきました! この展示会自体が初開催とのことで、記念すべき第1回の開催場所は大阪市の花博記念公園鶴見緑地内にあるハナミズキホール(水の館ホール)」。大阪市ではあるものの、高速道路だと門真ICが最寄りで、梅田などのいわゆる中心部からは少し東に外れたところ。でも私は羽田→伊丹空港から電車で向かいましたが、すんなりお昼過ぎには会場に到着し、会期前の設営からお手伝いさせていただきました。
今回の展示会には、共同出展や主催者さん関連も含め計34社の企業がブースを出展。身近な洗車やコーティングからラッピングなどのフィルム、デントリペアや内装リペアのような補修関連までクルマを美しくするツール・技術が集まり、各ブースではデモ実演も行われました。またブース展示だけでなくセミナーも併催。洗車専門店も手掛ける地元大阪の鈑金ショップさんがその人気の秘訣を披露したり、アストンマーティンやテスラなど高級車ブランドの認定修理工場さんが日本でのレストアの未来を語ったりと、スペシャリストによる講演に多くのプロが耳を傾けていました。
プロテクションの施工実演に私もプロも興味津々
そしてこの展示会で、手前味噌ながら最も盛況を誇ったブースの1つ、と振り返っても過言ではないのが我らがCARDEマーケットプレイスです!
同サイトはプロ専用のECモールで、プロ用商材を買うだけでなくショップさんがモノを出品して販売することもでき、今回は出品企業4社と共同でブースを展示。このCARDE共同ブース、どのアイテムもプロの高い関心を呼び寄せており、2日間の会期中ほぼ途絶えることなく来場者が実演を見たり話を聞きに来てくださいました。
共同出展者4社
・Tinker Works(コンパウンドなど)
・FlexiShield Japan(ペイントプロテクションフィルム)
・Polish Art(簡易コート剤など)
・リアルテックサービス(ヘッドライト復元剤・コーティングなど)
以下の企業にも販売アイテムのご提供という形でご協賛いただきました!
アクティブガレージ/ARTIGIANO/CarCareKOUTAKU/Vectorane
中でも、CARDEブースはもとより会場全体で見ても一際注目を集めていたように見えたのが、フレックスシールドジャパン井上代表によるプロテクションフィルムの施工実演です。ブース内に設置したトヨタ・ヤリスクロスを相手に、2日間の会期中ずーっとそのボディやヘッドライト、フロントガラスにプロテクションを延々と貼り続ける井上代表。貼っているフィルムも透明タイプやカラーPPF、フロントガラス用と様々で、その施工の模様はラッピング好きな私はもちろん、来場者のプロの方々にとっても目を見張るものだったようです。
特にそれを感じたのが、1日目のヘッドライトに施工をしていた時。スムーズに貼る井上代表の手元を熱心に見つめるたくさんのプロの鋭い眼差し…。さらには、私がお昼休憩で少しブースを空けて戻ると、来場者がフィルムを貼っていて、その隣で丁寧にレクチャーする井上代表の姿。
こんなにプロが注目するのか、と思いつつCARDE長南代表に少し話を聞くと、ヘッドライトは割とお手頃な価格もあってプロテクションの中でも最近とても人気とのこと。でも形によってはキレイに貼るのがとても難しく、今回のヤリスクロスのような凹凸がある形状はその最たる例で、プロでも四苦八苦することもあるそうなんです。
加えて井上代表は、フィルム販売だけでなく貼り手としても業界で有名な方で、普段はプロ向けに有料で講習しているとのこと。なるほど、プロが食いつくのにはそれだけの理由があるようで、プロの間でもプロテクションフィルムが旬なアイテムであることを感じました。
逆にあまり貼り方のことなどは分からない私は、カラーPPFの質感がとても気になったポイント。実は私も、ボンネットにカーボン柄を貼る時など何度か貼るのを少しだけ手伝わせていただきました! カーボン柄はラッピングでも定番で私の愛車にも一部貼ってありましたが、今回改めてカラーPPFのカーボン柄を真近で見ると、光沢感がとてもキレイだなぁと。「次にカーボン柄フィルムを貼るならカラーPPFいいな(もちろん値段にもよりますが)…」と密かな野望を秘めながらフィルムを見ていました。
磨きやコーティングもひたすらコア! なCARDEブース
自分のR35にラッピングをしている私の個人的興味もあってプロテクションフィルムのご紹介が先行しましたが、今回の展示会では前述の通りCARDE共同ブースはどれもがプロ注目の的でした!
岐阜県高山市のコーティング専門店Tinker Worksさんが展示したのは磨きに不可欠なコンパウンド。塗膜や用途に応じた豊富な種類が揃っている「PICAKON(ピカコン)」シリーズを販売していて、ブースに設置された実演&お試し用のボンネットパネルには常に来場者さんの姿。一言に“プロ用コンパウンド”といっても作業性を優先したものから品質を追い求めたものまで様々なようで、試した来場者からは、特に専門店の方々を中心に“現場のノウハウがフィードバックされたPICAKON”のクオリティ・使い勝手を褒める声が聞こえてきました。
また、同じく施工専門店のPolish Artさんは簡易コーティング剤「GC グラフェンコーティング」を中心にこちらも現場発のこだわりケミカルを披露。会場と程近い大阪府箕面市に店を構え、軽自動車から輸入車まで年間約240台ものクルマを施工している小川代表。小川代表のSNSを見て来場されたファンの方も数多くいらっしゃいました。ちなみにGC グラフェンコーティング、トップコートや施工後メンテナンスとしてプロの間でも重宝されているそうですが、Amazonで一般カーオーナー向けにも販売されているので気になる人はぜひ一度試してみてください!
そして最後は、はるばる埼玉県から駆けつけたケミカルメーカーのリアルテックサービス(RTS)さん。コーティング剤や研磨剤など様々なプロ用ツールを販売しているこちらの会社、今回は新開発したばかりのヘッドライト用コーティングをプレゼンしていました。本格的なスプレー式とのことで施工の様子を見ることはできませんでしたが、なんでもとても耐久性に優れたポリカーボネート用のハードコートとのこと。このハードコートも気になりますが、ケミカルや研磨に対する知識がとても豊富な矢野代表が、来場者の方々(中には他の出展者の方も)ととても熱心かつマニアックな商談トークをされていたのがとても印象的でした。
今回の展示会、鈑金塗装業界の専門誌を発行する会社さんが主催でしたが、ブースに立った2日間を振り返ると、少なくともCARDEブースではディテイリング専門店さんの来訪が多かったかな、という印象。そして、それと同時にディテイリングの世界がとてもディープでコアだなぁとも。
というのも、同じ“クルマ関連イベント”では東京オートサロンやジャパンモビリティショーなどに参画させていただいたこともあります。けれど、ディテイリングでかつプロの展示会だった今回、改めてその世界に触れてみると、ひたすらにこだわりが深く、他のクルマ関連の世界とはまた別の高い熱量を肌で感じました。
そして今回立たせていただいたCARDE共同ブース、同業者さんの来訪が多かったことからも、そんなディープなプロの世界でも相当に奥深いところにいるのかなぁなんて思ったりも。もちろん、全てをゆっくり見られなかったのですがCARDE以外のブースさんからもそれぞれに強いこだわりや想いを感じ、また来場者の方々の各ブースやディテイリングビジネスへの関心の高さ、ひいてはやクルマをきれいにすることへの意識の高さも実感。来場者様のお陰でCARDEブースで忙しなく過ごせたのであっという間の2日間でしたが、この業界自体がクルマ業界の中でも注目されている様子を目の当たりにした貴重な経験でした。
余談ですが今回、イベント会場にはキッチンカーも登場し、いろんな大阪グルメを堪能できました。私は卵がとろっとろなオムライスをいただき、とってもおいしかったです。