流行を生み出す作り込み…カミカゼコレクション【東京オートサロン2025】
海外のプロディテイラーからの高い支持に加え、近年では洗車好きの間でも人気を博すディテイリングブランド「KAMIKAZE COLLECTION(カミカゼコレクション/神奈川県横浜市、森田海代表)」。近年は東京オートサロンをはじめとした国内自動車イベントでの豪華なブース展開でもお馴染み(TAS2024の模様)で、TAS2025でも美しく磨き上げられたフルカーボンボディのケーニグセグ・レゲーラを中心にきらびやかなブースを演出。ブース装飾とともにパワーアップした最新の同社カーケア商品を披露しました。
”グラフェン”に続く次世代のキー素材を提唱
華美な展示車両の傍、同社の高級カーケア商品をお得に購入できる即売カウンターもカミカゼコレクションのイベントブースの魅力。見た目にも高級感漂う同社商品がずらりと並ぶ中、東京オートサロン初日の1月10日に発売となった「OVER COAT LIQUID(オーバーコートリキッド) 6.0」は一際注目を集めました。
OVER COAT LIQUIDは、洗車後の拭き上げ時に簡単に施工でき、撥水性や防汚性を付与できるいわゆる簡易コーティング剤。簡易コーティング剤は近年では、各ブランドのこだわりが詰め込まれたカーケアブランドの看板的商品の1つで、カミカゼコレクションのオーバーコートリキッドも「コーティング施工車の犠牲被膜になる」というコンセプトの下、撥水性や除去のしやすさ、静電気除去性などオリジナリティを打ち出しています。
そして、前作の5.2から約1年半ぶりのモデルチェンジとなった新作「6.0」では、次世代マテリアルとして「ボロフェン」を配合。5.2でも「グラフェン(炭素のシート状態物質)」配合を1つの特徴としていましたが、6.0のボロフェンはホウ素で構成された金属系のナノマテリアルで、グラフェンに比べて高い導電性や表面の滑り性能をもたらすそうです。
森田代表は、この新商品について「商品数が多く競争が激しいカーケア商品において、数年前に新素材、次世代マテリアルとして打ち出したグラフェンが古いとは言わないものの食傷気味になりつつある。もしかしたらこのボロフェンも少し時間が経ったら珍しくないものになるかもしれないが、カミカゼコレクションとしては常に新しく良いものを追っていきたい」と、ストイックな開発姿勢を示します。
国内プロ向けも新たなフェーズに
カミカゼコレクションはこれまで、日本国内ではエンドユーザーに向けたオンラインでの商品販売がメイン。欧米では同社が認定したプロ施工店は300店舗超に上りますが、国内での認定店は全国で8店舗(TAS2025開催時点)のみ。国内プロ向けでは、施工者が資材として同社アイテムを割安に購入できる業販こそあったものの、事業展開としては限定的でした。
その中で今回のTAS2025では、新たに販売代理店・取り扱い施工店の募集も開始しました。カミカゼコレクションのカーケア商品の販売・施工をできるプロショップを募る内容で、森田代表によると「カミカゼ商品を取り扱いたいというプロたちの要望を受けて立ち上げた。トレーニングや技術審査が厳格な認定ショップ制度に対し、よりライトにカミカゼコレクション商品を取り扱っていただける」という立て付け。提携先としてディテイリングショップや中古車販売店などのほか販売面ではカー用品店なども想定していて、すでにいくつかのショップで取り扱いの準備が進んでいるようで、今後取り扱いショップが増えると国内でもより幅広い窓口で同社の高級カーケアを楽しむことができるようになります。
またTAS2025ブースでは、本社の移転・拡張と、それに伴う人材募集も告知。海外プロ、国内こだわり層と着実に支持層を広げてきたカミカゼコレクションが、国内でのさらなるアップデートを準備しているようです。