ヘッドライトケアやガラス研磨など幅広がる美装商材…ソフト99スプリングフェア

PPF・ラッピング

毎年恒例のソフト99グループ自社商品展示会「ソフト99スプリングフェア2025」が2月、東京支社(江東区東雲)で開催されました。ディテイリング関連の製品販売・施工を手掛けるソフト99オートサービスは、従来からディテイリング事業の主軸とするペイントプロテクションフィルム(PPF)を中心に、幅広いプロ用ディテイリングアイテムを展示。中には自動車以外への産業や海外への展開を見据えたものもあり、カーディテイリングの技術サービスの高い潜在可能性を改めて窺い知れる機会となりました。

プロテクションフィルムの普及を継続して推進

ソフト99オートサービスの展示エリアでは、昨年に引き続き、高機能フィルムをまとったテスラ・モデルYを展示しました。
最も目を引くのは、ボディの淡いロビンエッグブルー(いわゆるティファニーブルー)のカラーPPF。飛び石などからの保護とグロス感豊かな色彩が特徴の先端フィルムで、貼り付けているのは中国NKODA(ナコダ)社製。カラーPPFはプロ施工者の間でもまだ先進的なアイテムで、同社がここ数年、普及に注力しているアイテムの1つです。

またカラーPPFのほか、窓ガラス部には外貼りの「クライマックス・ニコラ(ルーフ)」や高透過率タイプ「クライマックス・ミヤビ(フロントドア面)」、一際高い遮熱性能を誇るスモークフィルム「V-KOOL・CK70(リアドア面)」など、EV車両に有効な高遮熱フィルムを装備。ボディ、ウインドウ合わせた外装全面に先端の高機能フィルムをまとい、見た目に優れた質感や高い遮熱性能をPRしました。

  • カラーPPFをまとったモデルY

同社ではこれに限らず、近年は独自の価格キャンペーンなどを通じてPPFの普及を推し進めているところ。車両価格999万円以下の新車を対象としたPPF施工の特価メニュー「サンキュープログラム」は、当初期間限定だったキャンペーンから通常メニューに変更。展示車と同様のテスラ各モデルやホンダ・シビックタイプR、日産・フェアレディZなど、クルマ好きを中心にカーオーナーからは好評で、これまでフェラーリやランボルギーニといったスーパーカー中心だったPPF市場の裾野を着実に広げつつあるようです。

優れたディテイリング技術を異業種や海外へ

ソフト99オートサービスではここ1年間でも、メインとするペイントプロテクションフィルム(PPF)に加えて新たに取り扱うディテイリングアイテムを拡充し、美装サービスの幅を広げています。

・カーフィルム:V-KOOL(ブイクール)ほか
アメリカ・イーストマン・ケミカル社の高機能ウインドウフィルムブランド。独自のスパッタリング(金属やセラミックなどの遮光素材を高精度で薄膜に形成する)技術が特徴で、熱や紫外線、明るさといった波長を選択的に遮断する製品特性は、世界のフィルム市場で高く評価されている。ソフト99ASでは22年末から国内での販売を開始。当初のPPFに加えカーフィルムの施工・販売も強化している。

・ヘッドライト復元&コーティング:ヘッドライトリファイン
埼玉県でディテイリング資材の製造・販売を手掛けるリアルテックサービスのプロ用のリペアシステム・コーティング。体系化された下地処理と独自の蒸着処理による高品質なリペアは全国の施工ショップに導入されていて、23年には高耐久ハードコート「インペリアル」の試験販売を開始。近年では劣化防止にPPFを貼るケースも増えているが、フィルム施工の技術を持たない鈑金塗装工場などでも高い耐候性を付与できる。

・ガラス磨き:ReMobil(リモビル)
東京のリバイブアンドデザインが提供するガラス研磨の資材・技術。油膜やウロコ(強固な水シミ)、砂など異物が噛んだワイパー作動による傷など、自動車ガラスの様々な汚れ・キズを除去する。研磨や加熱により歪みなどが生じるリスクがある繊細なガラス素材に対し、素早くクリアな視界を復元できる独自のノウハウが強み。自動車のみならず、温泉旅館の浴場の鏡など各種商業施設の強固な水シミ除去・ガラス再生をバックグラウンドに持つ。

・建物用LED照明:TEIN NEXT(テインネクスト)
ディテイリング業従事者が立ち上げた横浜市のガレージ用資材の販売会社で、ソフト99ASで取り扱い始めたLED照明は主力商品の1つ。ディテイリングショップ空間の演出性・作業性を高める設備として、直線型のLEDを組み合わせたデザイン性の高い照明を提案。特にハニカム形状(六角形を隙間なく並べた形)は、昨今SNS映えなども後押しに人気を高めていて、飲食店や一般カーオーナーのガレージなどでも使われている。

  • アメリカのV-KOOL

これらは基本的にはプロ施工者を対象とするブランド・商品で、同社では一部自社でも施工サービスを提供するものの、多くは事業者向けに販売・講習しています。とりわけユニークなのは、国内カーケア市場のみならず他産業や海外への展開も視野に入っているという点。

例えばV-KOOLのカーフィルムは、「高性能な一方で、道路運送車両法や車検の観点から国内での自動車への貼り付けは限定的にしか広まらない可能性もある。ただ、例えば重機、建機、農機といった産業用車両は、一昔前に比べるとクローズドのボディが増えて窓の遮熱への需要も高まっている模様。優れた遮熱性能を提案できる余地があるのでは」(開発部・濱根一平部長)と1つの事業展望を示唆。
また、ヘッドライトやガラス研磨についても「ヘッドライトの復元は足元で車検制度の一部変更などでニーズが高まる可能性もある。ただ、一例として東南アジアの路上を見てみると、劣化したライトの数は国内の比ではなく、見方次第では潜在的な需要。ガラスの研磨も、日本の乗用車は比較的キレイなガラスが多く、同じ国内では例えば鉄道の窓などは面積も広大で生かせる余地が大きい」と、それぞれの技術活用シーンを押し広げるビジョンを明かしてくれました。

  • 自動車以外の業界や海外など事業展開が広いソフト99グループ

元々カーケア用品の製造・販売を中心としつつも、グループ全体では従来から、自動車以外の領域での事業展開も豊富なソフト99グループ。今回垣間見えた「カーディテイリング技術の他分野・他領域への拡張」も遠い絵空事ではなく、鉄道美装の作業効率化など、足元で具現化し始めているものもあるそうです。

CARDE編集部

90年代前半から東京都下でショップを営むプロディテイラーと元業界紙記者のコンビ。“現場のリアルな視点”と“客観的な情報編集力”でカーユーザー第一の情報をお届...

プロフィール

関連記事一覧