実直な姿勢で“華美な世界”支える「アクティブガレージ」東京都江戸川区

ショップ探訪記

技術・製品へのこだわり、クルマ・モノへの愛、カーオーナーへの想い…。お店選びの参考に、はたまたディテイリングの奥深い世界に触れるだけでも、全国津々浦々、多彩なショップを覗いてみてはいかがでしょうか。

PPF中心にハイエンドカーのボディを手厚くケア

若年層を中心に“クルマ離れ”が叫ばれて久しいですが、いまなお、スーパーカーや高級輸入車、スポーツカーが憧れの存在という人も少なくないでしょう。そして思い描くそんな“憧れのクルマ”は、何よりもピカピカで美しい輝きを放っているのではないでしょうか。そうした輝くクルマを、熟練のディテイリングサービスで演出しているのが東京都江戸川区にあるアクティブガレージです。

コーティングやカーフィルムといったディテイリングのベーシックなメニューから、オーディオなどの電装パーツ取り付けまで幅広いサービスを手掛ける同社。中でも近年、施工件数を伸ばしているのがペイントプロテクションフィルム(PPF)です。クリアやマットといったオーソドックスなPPFではエクスペル社製品をメインに使用。エクスペルの認定ショップであることに加え、自社でフィルムをプレカットできるDAP契約ディーラーにもなっており、熟練のスタッフが毎日のようにスーパーカーや高級車へ施工しています。

クリア・マットタイプ以外にもエステック社製品をはじめとしたカラー・柄付きPPFや、ラッピングフィルムの施工実績も豊富。PPFにしてもラッピングにしても、曲面が多い自動車ボディへのフィルム施工は施工難度が高く、同じフィルムを使用してもショップによって仕上がり品質にバラつきが生じてしまうのが現状。ですが同社では、車両全体のフル施工から部分的なパーツ施工問わず、経験豊富な職人による高品質な施工をはじめ、剥離などのリスクを含めた顧客へのサービス特性の案内まで、一貫した丁寧なサービスを提供。緻密で繊細、時には泥くさい実直な仕事は、スーパーカーや高級車といった華やかなクルマの世界を作り上げており、エンドユーザー・事業者問わず高い支持を得ています。

  • 店舗と少し離れた位置にある設備整う施工専用ファクトリー
  • コーティング:HYPER Glass Coating(ハイパーガラスコーティング、自社オリジナル)/XPEL(エクスペル・フュージョンシリーズ)/Gtechniq(ジーテクニック)…など
  • ペイントプロテクションフィルム(PPF):XPEL(エクスペル)/STEK(エステック)/DIAMONDSWELL(ダイヤモンドスウェル)…など
  • ラッピング:エイブリィ・デニソン/オラカルスリーエム…など
  • カーフィルム:アイケーシー(ルミクール/シルフィード)/ブレインテック(ゴーストシリーズ)/リンテック(ウインコスシリーズ各種)…など/
  • インテリア:YAWARA(ヤワラ、レザーコーティング)/ルームクリーニング…など
  • その他:電装パーツ各種取付/車両販売/積載車・代車あり

施工からコンプラ、顧客対応まで徹底した高い意識

サービス品質へのこだわりは、PPFやラッピングだけではありません。

例えば高級車から大衆車まで広く根強いニーズがあるコーティング1つとっても、阿部雄一代表の「クラシックカーのようにオリジナル塗装を100年維持したい」というコンセプトの下、自社独自のガラスコーティング剤「HYPER Glass Coating(ハイパーガラスコーティング、HGC)」を用意。長年の経験に基づく細部にわたるまでの磨き作業をベースに、微細な小キズを埋める作用を持つこの独自コーティング剤を活用することで、通常のボディ塗装面からFRP(繊維強化プラスチック)やカーボンといった高性能車御用達の素材、研磨で塗膜を薄くしたくない低年式車まで、幅広いクルマの美しさを演出。
マット塗装やPPF・ラッピングフィルムにも対応しており、あえて硬度を追求せずに柔軟性を持たせたコーティング被膜が、高い撥水性と防汚性をもたらしてくれます。プロ施工専用のHGCのほか、同社ではオリジナルの簡易ケア製品も販売しており、コーティングや各種フィルムをボディに施工した車両の美観を、ユーザー自身での定期的なケアで一層長く、美しく維持することをサポートしています。

  • 施工台数の多いPPFではXPELのプレカットシステムも導入

また、UVカットや遮熱といった機能性を期待できるカーフィルムでも、施工とコンプライアンスの両面で品質を追求。一部ユーザーから高い人気を誇るゴーストフィルムも新たに取り扱いを開始し、メーカーが新たに発足した合法的なフィルム施工を推進する枠組み「リーガルゴーストショップ」にもいち早く参画。高価なプロ用機材の可視光線透過率測定器PT-500とともに、適法かつ円滑な“カーフィルム施工車のカーライフ”をサポートしています。

加えてウインドウ関連では、業界内でもまだ施工ショップが多くないウインドウプロテクションフィルム(WPF、窓の外側に施工する保護用フィルム)にも対応。1つの技術サービスではなくクルマの美観に寄与する幅広いサービスを手掛け、いずれの領域でも新製品の吟味、施工技術の研鑽と絶えず提供サービスの品質向上に取り組み続けています。

  • 人気のゴーストシリーズ。高品質なピュアゴーストを取り扱う

こうした各種ディテイリング作業は、地価が高い東京23区内ながら専用スペース・設備をしっかりと確保した自社ファクトリーで行われています。施工や顧客対応はもとより、入庫時のセキュリティ管理や最新モデルを含めた預かり車両の安全かつ丁寧な取り扱いなど、車両取り扱いノウハウが豊富な阿部代表の下スタッフ一丸で“高品質なサービス提供”に取り組んでおり、スーパーカーや高級輸入車、クラシックカーなど幅広いオーナーから「安心して愛車を預けられる」と厚い信頼を得ています。

同社に信頼を寄せる遠方地オーナーも少なくない

メディア・イベント通じた“業界の底上げ”

新車ディーラーでのオプションのコーティングは一定程度普及したものの、今なお「ディテイリング」という言葉をよく知らない人もいるかもしれません。

一方で、ユーザーの高齢化や環境負荷低減への意識の高まり、純正仕様の性能・デザインの向上、平均車齢の伸長といったことを一因に、“より速く”“より派手に”といった志向から、“長く大切に”“自分らしく”といったスタイルに愛車の楽しみ方が変化しつつある側面があります。アクティブガレージ阿部代表は、そうした「クルマをカッコよく仕上げる、自分らしく楽しむための手段」として、自社はもとよりカーディテイリングそのものの認知拡大に積極的に取り組んでいます。

  • 東京モーターショーのブース(2019年)

その1つが多方面でのPR活動です。専門誌やTVなどのメディア出演、クルマ好きが集まるイベントへの出展を通じ、自社はもとよりディテイリングというサービス・仕事の魅力を広く訴求しています。2019年には、自動車メーカーが主役の東京モーターショーにて、日本スーパーカー協会(JSA)と協力し、極めて稀有な例となるディテイリングショップとしてのブース出展を実現。世代問わず愛され続ける名車とともにPPFの魅力を発信しました。
JSAが開催する「TOKYO SUPERCAR DAY」にも継続して協力出展しており、直近の22年には有名アーティストとのコラボを通じてカーラッピングやカーフィルムをPR。また20年には、“磨きのプロ”として地上波TVへの出演を果たすなど、精力的に情報発信に取り組み続けています。

  • プロ同士の情報交換などにも積極的な阿部代表


加えて一般ユーザー向けPRのほか、業界内でのプロ向けの情報交換にも積極的。新しいアイテムや技術に関して情報・意見を交わす機会を阿部代表自らセッティングし、業界全体の底上げに尽力しています。
これらの取り組みについて阿部代表は、「もちろん自社のPRもあるが、それと同時に『カーディテイリング』という世界を知ってもらって業界全体を盛り上げていきたい。クルマ好きはもちろん、そうでない若い人などにもクルマのカッコよさやそれへの憧れを持ってもらえれば嬉しい」と想いを語ります。

実は阿部代表は、元々は大手の自動車ディーラーに従事。ディテイリングショップは分解整備や車両販売などと異なり無資格で営業できることもあり、一部では職人気質が強く残る側面も。一方で、それゆえに「ディテイリングはクルマを磨くだけの作業ではなく、一台の車両をカッコよく仕上げるための1つの手法に過ぎない。アクティブガレージも単なる磨き屋、コーティング屋ではなく、クルマをトータルでカッコよく仕上げられるカーショップでありたい」とプロとしての誇りを抱く阿部代表。その想いとそこから生み出される技術・サービスは、同社の顧客に、さらには愛車を大切にしたい全国のカーオーナーに広がっています。

ショップ名アクティブガレージ
住所
アクセス
〒133-0044 東京都江戸川区本一色3-42-8
首都高7号線一之江ICより5分程度
電話番号03-5661-6477
営業時間10:00〜20:00
定休日日曜日
ウェブサイトhttps://www.activegarage.co.jp/

CARDE編集部

90年代前半から東京都下でショップを営むプロディテイラーと元業界紙記者のコンビ。“現場のリアルな視点”と“客観的な情報編集力”でカーユーザー第一の情報をお届...

プロフィール

関連記事一覧