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【AMC2023】ヘリテージカーとディテイリングが織りなす美しいクルマ文化

オートモビルカウンシル2023のポルシェ・カレラRS2.7
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「自動車文化を愉しもう」を掲げ、ヘリテージカーからEVまで新旧の多彩なクルマを一堂に集めた「オートモビルカウンシル2023(AMC、主催:AMC実行委員会)」が4月14〜16日、千葉県の幕張メッセで開催されました。自動車を「文化」と位置付けるAMCの会場には、個性豊かなクルマをはじめアートやファッション、ライフスタイルなど幅広い「自動車の愉しみ方」が集結。その中には美観・ディテイリングに関連する企業もブースを連ね、自動車文化に彩を添えていました。

  • オートモビルカウンシル2023のポルシェ・カレラRS2.7
    akawriter.tokyo

常連ディテイリングブランド

今回で8回目を迎えたAMC。ディテイリングブランドでは、カーケア用品を販売するKAMIKAZE COLLECTION(カミカゼコレクション)やMOTHERS(マザース)、施工店のアクティブガレージといった企業が例年継続して出展しています。

毎回お得な即売が人気のカミカゼは、定番人気ケア用品のほかイギリスのAbsolute Wax(アブソルートワックス)とコラボした限定商品などを販売。物販のほか、アメリカの総代理店を務めるオハイオ州ニューアルバニーの施工店「ESOTERIC(エソテリック)」のスタッフも来日し、ワールドワイドでプロから支持される同ブランドの品質・魅力をアピールしました。
また、二輪やアメ車オーナーを中心にマグポリッシュが根強く支持されているアメリカのマザーズは、簡易コート剤や未塗装樹脂復元剤などの人気アイテムを中心に幅広いケミカルラインナップを展示。いずれもアメリカらしいサイズ&デザインのパッケージで、慣れ親しんだ日本のカーケア用品や近年勢いを見せる欧州系のオシャレなケアブランドとはまた異なる、どこかクラシックな趣はマザーズの1つの魅力ではないでしょうか。

そしてフェラーリ・ディーノやF50など毎回希少なクルマを展示してきたアクティブガレージは、今年は日産・フェアレディZ(Z32)を展示。ヤングタイマーなどの呼称で世界的に人気が高まる低年式国産車。展示車両はNA(ノンターボ)・ATで特別なグレード仕様ではないものの、ヴェイルサイドの豪胆かつ緻密なエアロ・ボディワークと同社の磨きが加わり、今の時代だからこそ特別感ある一台に。ブースではこのZ32に加え、コーティング「ジーテクニック」やカーフィルム「ゴースト」、アプローチのマイクロファイバークロスやデッキといったプロ用ディテイリング製品、さらには岐阜県の工房「ググラボ」の古道具なども飾られ独特な世界観を演出。
カーライフを彩るグッズが連なる「マルシェ」ゾーン一角には、それぞれに個性的なこうしたディテイリング関連アイテムが並び、自動車メーカーやインポーター、ヘリテージカー販売店らが展示する希少なクルマの魅力を引き立てていました。

  • オートモビルカウンシル2023のKAMIKAZECOLLECTIONブース
  • オートモビルカウンシル2023のMTOHERSブース
  • オートモビルカウンシル2023のアクティブガレージのブース
    アクティブガレージブース。ヴェイルサイドのエアロとティファニーブルーの塗装、同社の磨きにより特別な美しさを纏った一台
  • オートモビルカウンシル2023会場の展示車両
    オートモビルカウンシル2023会場に展示された新旧の輸入車
  • オートモビルカウンシル2023会場の展示車両
    旧車だけでなく新旧モデルが揃うのもオートモビルカウンシルの魅力の1つ

“量より質” 日本でも拡大するレザーリペア

常連のディテイリングブランドに加え、昨年から出展し、イベントテーマであるヘリテージカーとも高い親和性を見せていたのが「COLOURLOCK(カラーロック)」です。ドイツのレザーゼントラムが展開するレザーケアブランドで、会場ブースでは高級自動車メーカーも信頼を寄せるレザーのリペア(補修)技術を実演デモも交えて披露。日本総代理店を務めるカーメイクアートプロのほか本国からレザーゼントラムのラース・ピックハートCEOも来日し、自身でもデモをするとともに日本市場への期待を語りました。

  • オートモビルカウンシル2023のカラーロックブース
    オートモビルカウンシル2023のカラーロックブース

ピックハートCEOによると、本国ドイツでは新車市場(製造・輸送課程での破損の補修)でメルセデスベンツやロールスロイス、ランボルギーニなど名だたる高級車メーカーにOEM供給しており、「カラーロック」のシェアも認知度も高いそう。自社開発・製造の品質を強みとしており、「1997年に運良くメルセデスベンツからの依頼に応えられて以降、原料サプライヤーとも密に連携を図り、各メーカーの要求に応えられる品質を提供してきた。今では歴史とラインナップ、信用を兼ね備えたブランドになった」と、欧州・高級車を中心とした高い実績に自信を示します。
加えて欧州ではイギリスやポーランド、フランスなどでも普及しており、新車だけではなくオートアフターのディテイリング市場(中古車や既販車を専門店で補修するケース)にも深く浸透しています。そしてここ5年程は、元々高いブランド認知度を誇る本国ドイツでも、新車市場に加えてこのアフター市場での使用が大きく伸びているとのこと。その要因をピックハートCEOは、「SNSなどの普及も一因にあるように思うが、単純な洗車からディテイリングへと、もっと深い品質を求める方向にカーオーナーのマインドが変わってきたようだ」と分析します。

その上で日本についても、「レザーリペアの需要が大きいクラシックカーは日本でも高い人気を誇っている。加えて元々クルマをケアする気持ちが強い文化もありおもしろい市場」と言及。「レザーリペアが浸透するためには施工ショップがもっと増える必要があるが、“量より質”が大切。日本で総代理店となっているカーメイクアートプロを中心に今後は一層の人的交流が図られ、高品質なレザーリペアを行える技術者が増えれば」と日本での市場拡大、またそれに向けた施工者の増加に期待を示しました。

国内では、現時点では広く普及しているとはいいがたいレザーリペアやカラーロック。扱っているプロショップや技術者自体も多いとは言えないのが現状です。
その中でオートモビルカウンシル会場では、DIYで使えるレザークリーナーを手に取る愛好家も多く、潜在需要の高さを物語っていました。2021年からはカーメイクアートプロのほかソフト99オートサービスも国内販売店となっており、日本におけるアフター市場のプロショップも世界に遅ればせながら徐々に広がってきているようです。

CARDE編集部

90年代前半から東京都下でショップを営むプロディテイラーと元業界紙記者のコンビ。“現場のリアルな視点”と“客観的な情報編集力”でカーユーザー第一の情報をお届...

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