現代の【街の洗車屋？】プロの技をお手頃価格で…「エース」東京都町田市

技術・製品へのこだわり、クルマ・モノへの愛、カーオーナーへの想い…。お店選びの参考に、はたまたディテイリングの奥深い世界に触れるだけでも、全国津々浦々、多彩なショップを覗いてみてはいかがでしょうか。

地元民なら使いたい！コスパ優れる手洗い洗車

「コーティング専門店」と聞くと、特に大手チェーンではない個人ショップの場合、“入りづらさ”を抱く人も少なくないのではないでしょうか。「専門的なことが分からない」や「店構えの雰囲気」といった理由もあるでしょうし、少なくとも筆者は「ポルシェやレクサスが行くところで自分のクルマは…」という変な格式への意識から一種の“抵抗感”を持っていました。

もちろん、そのイメージ通りに富裕層ターゲットの高単価メニューに絞った専門ショップもありますが、逆に広く門戸を開きカーオーナーであれば誰でも入りやすいショップも。東京都町田市にある「カービューティーサロンエース（北野原誠代表）」は、まさにそんな”一般的なカーオーナー”にとって頼もしい1軒です。

象徴的なサービスが「手洗い洗車」。専用機械を活用した泡と純水、ムートンを使った手洗い洗車で、専門店なのにリーズナブルな価格設定（参考：Mサイズで2530円、23年1月時点）。日本ではガソリンスタンドはじめ多くの窓口で「手洗い洗車」が提供されており、おおよその費用相場が形成されています。ディテイリング専門店の場合、作業内容に応じて価格も高い傾向にありますが、専門店ながら相場と同等の価格で提供しているのです。
そして価格はもとより、磨きやコーティングなど美観のことを理解しているスタッフが作業してくれるというのは何よりのメリットでしょう。

もちろん安価な洗車だけでなく、専門店としての高い品質を持ち合わせた各種ディテイリングサービスを展開。洗車を安く提供する背景にも、業界や各サービス特性を熟知するゆえの北野原代表の深い想いがあるようです。

“詳しくない人”ほど頼りになる専門店

リーズナブルで庶民でもとっつきやすい手洗い洗車のようなサービスと、専門店としての品質を追求した各種サービスを両立するエース。その土台には、北野原代表のたゆまぬ探究心、向上心があります。

メインのコーティングでは、一見客でも頼みやすい価格のポリマーコート（参考：Mサイズ3万3000円〜／研磨別、23年1月時点）から、優れた撥水や光沢を発揮するガラスコーティングまで4タイプのオリジナルメニューを設定。加えて「D-PRO」といった高価格帯のプロのこだわりが詰まったブランドも取り揃えており、幅広いニーズに応えています。
このメニューは、北野原代表自身が最新の海外製品なども含めて様々なテストを重ねた末に構築したもの。「一時は超高級なコーティングも取り入れたが、その真価をフルに発揮できる車両は、屋内保管や日常であまり使わないなど限定的。被膜の維持に不可欠な施工後のメンテナンスも念頭に、カーオーナー様にとって最良と思われる価格と性能のバランスを求めて今のサービス体系になった」（北野原代表）として、いずれのメニューでも施工後メンテナンスの価格もわかりやすく明示（店頭でもウェブでも）。カーオーナー側は、施工からその後の継続的なメンテナンスまで見据えて予算を組むことができます。

また、コーティングと並ぶ看板メニューのカーフィルムでも、サービス品質の追求に積極的。スモークや透明遮熱といった定番アイテムに加え、ドット対策フィルム（※）や近年人気を博す発色系フィルムの代表格ゴーストシリーズも早期に導入。北野原代表の長年の経験に基づく品質管理の下、ゴミの混入を抑えて綺麗に仕上げることはもちろん、保安基準適合（車検）への対応も余念がなく、地方運輸局（陸運局）でも採用されている可視光線透過率測定器（PT-500）を活用しています。
※一部国産ミニバンのスライドドアガラスなどに採用されているドット入りガラスに対応したフィルム

極めつけは、まだまだ高級車やレース車両など一部の層にしか広がっていないペイントプロテクションフィルム（PPF）やウインドウプロテクションフィルム（WPF）、カーラッピングなどのサービスもきっちりカバーしている点。いずれも10年近く前という業界でも比較的早期に導入。北野原代表自身の目と技術をもってPPFではエクスペル、ラッピングでは3Mやオラカルなどプロ用製品の中でも使用フィルムを厳選し、施工クオリティを追求しています。

これらの施工内容は、実は「プロでも対応していない」というものも少なくありません。「メニューにはPPF、ラッピングを掲げているけど作業はできないコーティング専門店」や「塗装や磨きのことは知らないフィルム・ラッピング専門店」、「カーフィルム専門店だけどドット対策貼りができなかったりPT-500を持っていない」というケースは珍しくなく、それだけそれぞれの施工に高度な技術力と知識を要するのです。逆にいうと、それらを取り入るために勉強と研修を重ねる北野原代表の姿勢は、各施工を知っている人ほど圧倒されるのではないでしょうか。

そして、こうした“幅広く奥行きあるサービス”を提供するエースでは、例えば「洗車だけでは除去できない小傷やシミを磨き・コーティングで解消」「コーティングで防げない劣化をプロテクションやラッピングでカバー」「他店で断られた程のヘッドライトの劣化を復元し、フィルムで保護」「スモーク（目隠し）だけでなくカーフィルムで遮熱やデザイン性を」といった、画一的なサービスではなし得ない価値を提供してくれます。
単に入りやすさや安さだけを求める場合、もしくは自分がしたい施工が決まっている場合、それに特化した専門店や量販店、チェーン店という選択肢もあるでしょう。ただ、そういった窓口ではその作業しかできないという場合も少なくありません。
その点でエースのようなショップは、自身で色々と調べるマニアックなカーオーナーはもちろんですが、むしろ「あまり詳しくない」というカーオーナーにとってこそ大きな恩恵となるのではないでしょうか。

変わる“洗車”の役割

資機材の選定から施工品質の管理、時には実際の施工まで事業の舵取りを一手に担う北野原代表。そのルーツは、磨きやコーティングといったディテイリングではなく「洗車」にあるそうです。

元々21歳の時、現ショップの近くにあった”街の洗車屋”で父親と一緒に勤務したのが今の仕事のルーツ。「洗車場自体が街中に当たり前にある時代で、その中の1つでポリマーコーティングやカーフィルムを施工していた。ディテイリングの作業自体が好きで、何より仕事を通じて目前のカーオーナー様に喜んでもらえるのが嬉しいという仕事への気持ちは当時から変わらない。けど今と比べると、カーフィルムなんかはスモークを中心に盛り上がっていたし、街の洗車屋さんは比べ物にならない程に活況だったよね」と当時を振り返ります。そして1998年、22歳の若さで父親とともにエースを創業。2012年には現店舗を建造するとともに父親に代わって代表に就き、前述のサービス拡充に取り組んできました。

翻って今日、ガラスコーティングが一般的に普及し、皮肉なことにその進化したコーティングによる防汚性の向上も一因として、洗車場は全国の街中から姿を消しつつあります。
そして、そうした時代だからこそのカーオーナーの悩みも。そもそも専門店はもとより新車ディーラーでの新車オプションでも高単価なコーティングサービスが珍しくなくなってきましたが、北野原代表は「今でも施工後はノーメンテナンスでキレイが維持されると認識されている部分がある。コーティングも進化しているとはいえ完全にノーメンテを実現できるものはなく、普段使うクルマであればなおのこと。特に日常的に走らせるクルマであればあるほど、メンテナンスの重要度が増してくる。せっかくお金をかけたコーティングを施工しっぱなしにするのではなく、たまにはクルマを見せに来てほしい」と今の洗車・コーティング事情を話します。

同社が格安が売りでもないのに専門店としては破格な金額で手洗い洗車を提供するのには、北野原代表のこうした想いがあるのです。実際、同社でのコーティング施工車の多くが定期メンテナンスに戻ってきており、取材中に見かけたフラっと洗車をしにきたであろう来店客の姿1つ見ても、北野原代表の想いが着実に街のカーオーナーに伝わっていることを感じます。

単純に「クルマをキレイにする」という役割にとどまらず、「コーティングやPPFのケア」といった複雑化した機能も兼ねる今日における“日頃の洗車”。そうした中でエースは、洗車を入り口に「クルマをキレイにする、維持する」ための技術・サービスを絶えずアップデートし続けています。コーティングが普及しカーケア技術が多彩になるなど、「愛車のキレイへの悩み」もより細分化・深化する中、大衆カーオーナーにとって“今街中にあって嬉しい洗車屋さん”は、実はこうした専門プロショップなのかもしれません。

ショップ名	カービューティーサロンエース
住所 アクセス	〒194-0005　東京都町田市南町田2-4-24 東名高速横浜町田ICより約2km 東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅より徒歩10分
電話番号	042-795-5056
営業時間	9:00〜12:00／13:00〜18:00
定休日	月曜日
ウェブサイト	https://www.car-ace.info